類型
開催期間 2004年2月28日
開催場所 名古屋国際会議場
会長 金井秀樹 (名古屋市立大学脳神経外科)
運営事務局
運営事務局TEL 052-744-2355
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日本脳腫瘍病理学会の会員数が既に千名をを越え、脳腫瘍の病理に興味を持つ研究者が増加の一途を辿っている現状を鑑み、さらに東海地区の脳腫瘍病理の啓蒙に役立てようとの発案から脳腫瘍病理検討会が発足し、平成8年9月25日に第一回が開催された。方法は東海地区7大学の脳神経外科が興味ある症例を1例ずつ持ち寄り、その症例につき手術法や術中所見を提示し、また神経病理医がその症例の病理所見を示すという、いわば教育セミナーやCPCの形式でおこなわれ、最後に日本の神経病理の第一人者である群馬大学第一病理の中里教授に各症例について総括していただいている。一症例に対し、30分をかけて十分に討論するこの研究会は、最近の研究会でともすれば持ち時間3分程度で十分な討論もできずに消化不良で終わりがちなものが多い中、全く異色の研究会であり、そこから得られる知識は計り知れないものがあると確信している。なお、当検討会は一般の検討会とやや趣が異なり、以下のような構成で実施されている。1)発表前に症例の申込用紙とともに、以下のものを用意し、事務局に送付する。1;症例のサマリーを書いた申込用紙1つ。2;本症例のポイントとなる写真を1つ(ないしは1組)選び、それをイメージスキャナーで取り込んでA4サイズ1枚にプリントしたものか、あるいは写真を焼き増ししたものを9組。3;最も重要な病理所見が含まれたプレパラート(HE 染色)9枚。2)発表当日は以下の構成で発表する。(1演題につき20分)1;症例呈示(5分)担当の脳神経外科医、2;症例の病理所見呈示(5分)依頼した病理医、3;総合討論(7分)、4;病理コメント(3分)群馬大学第一病理;中里洋一教授3)発表の後に、症例報告としてまとめ、藤田保健衛生学会誌に掲載する。
なお、当日の発表方式はスライド、OHP、ビデオ全て可能であり、術中のビデオなどを使用すると病理の先生にはとても好評である。また、プレパラートと写真がそれぞれ9組必要な理由は、東海地区の各大学病理医の先生(7大学)と群馬大学中里教授、それと事務局(藤田保健衛生大学病理科)の症例登録局保管分、の9カ所が事前にチェックするためであり、各病理医や脳神経外科医が事前に各症例について十分な検討をしてくるため、質疑応答はかなりつっこんだ内容となり、興味深い。また、発表後に雑誌に掲載する原稿は後日改めて依頼があり、和文ながらも医学中央雑誌には登録されているので、業績として残すことが出来る利点もある。

※なお、領域講習の開催についてはこちらをご覧ください。