本大会は脳磁図の臨床応用拡大を目指し2006年9月に発足したISACM (International Society for the Advancement of Clinical Magnetoencephalography) の第１回大会。発足時会員数107名で、新規メンバーが続々と参入中。
　脳磁図の主な応用分野には、てんかんの病態診断・局在診断、脳外科手術前の脳機能マッピング、脳梗塞、認知症、精神科疾患などの早期発見や病態診断などがある。将来は脳神経系と感覚器のあらゆる疾患に適用可能と考えられてる。新しい学会が発足したことにより、臨床脳磁図に特有の専門的な事項に関し、集中的討議が行なえるものと期待される。
　脳磁図の臨床応用では、日本の研究者が北米・欧米をリードしてきた歴史があり、記念すべき第１回大会をわが国で開催できること意義深い。
　日本脳神経外科学会関連の役員としては、ISACM本部では、初代理事長（任期２年）＝中里信和（広南病院）、会計担当理事＝鎌田恭輔（東大）、理事＝橋本勲（金沢工大）および大坪宏（トロント小児病院）、第1回大会役員としては、共同会長に中里信和、Andrew C. Papanicolaou、鎌田恭輔、運営委員には、藤原悟（広南病院）、冨永悌二（東北大）、吉峰俊樹（阪大）、斉藤延人（東大）、大友智（宮城病院）、岩崎真樹（広南病院）など。

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