設立経緯
齋藤　眞博士は、1948年に日本脳神経外科研究会を発足し、第1回、第2回、第3回の会長を務めた日本脳神経外科学会の創設者である。博士の脳神経外科学の発展に捧げた情熱を後世の脳神経外科医に伝承して行く手段として、日本脳神経学会は定款第５条（３）に基づく事業として「齋藤　眞賞」を、平成18年に発足させた。
選考基準の指標は以下のとおりである。
授賞対象
齋藤眞賞は以下に示す4つの賞を選定することとなる。
①国際賞：国際的な活動により、本邦の脳神経外科医療並びに脳神経外科学会の発展に多大な貢献をした者
②社会賞：本邦の脳神経外科学の啓発に務め、国民社会への貢献が顕著であった者
③学術賞：日本の脳神経外科医療の学術的発展向上に顕著な功績があり、今後の展望にも大いなる期待がかけられる者
④地域功労賞：本邦の脳神経外科学の啓発に務め、地域功労への貢献が顕著であった者
候補者推薦の方法
候補者の推薦は、原則として日本脳神経外科学会　代議員によるものとする。
推薦書は学会のホームページよりダウンロードできるが、出来ない場合には学会事務局に問い合わせる。推薦書の提出先は齋藤眞基金運営委員会の構成委員（下記記載）の１名を選定して送付する。申込は郵送に限る。但し、１分野について各代議員の推薦できる者は１名限りとする。齋藤眞基金運営委員は、期限までの送付された推薦書を参考とし、各賞の候補者を委員会に推薦する。なお、代議員より推薦された者が、必ずしも推薦されるとは限らない。また、代議員自らの推薦（自薦）は避ける。
推薦締切期日　平成25年1月31日（当日消印有効）
選考方法：各賞受賞者は下記委員からなる齋藤眞賞運営委員会において選考し、理事会において承認の上、決定される＊１。
齋藤眞基金運営委員会委員
委員長：独立行政法人労働者健康福祉機構中部ろうさい病院院長　　吉田　純
委員：
山形大学大学院医学系研究科脳神経外科教授　　　　　　　　　　　　嘉山　孝正
九州大学大学院医学研究院脳神経外科教授　　　　　　　　　　　　　佐々木　富男
独立行政法人労働者健康福祉機構東京労災病院名誉院長・顧問　　野村　和弘
独立行政法人国立循環器病研究センター理事長　　　　　　　　　　　橋本　信夫
地方独立行政法人秋田県立病院機構理事長　　　　　　　　　　　　　安井　信之
名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科教授　　　　　　　　　　　若林　俊彦
（敬称略、五十音順）
＊１　選考は各分野各１名を原則とするが、各分野に適切な候補者がない場合には、他の分野で複数の候補者の選出を認めるものとする。但し、同年度で総勢4名までを上限とする。なお適当な候補者がない場合には、該当者無しとして選出しない場合もある。
申請：候補者として委員会で選出された者は、その旨を運営委員会より本人に通達される。候補者として決定された者で、申請希望者は本会所定の申請用紙（申請書は学会のホームページよりダウンロードできるが、出来ない場合には学会事務局に問い合わせる。）にて指定期日内に申請手続きをする。なお、申請資格は本学会に継続10年以上の会員歴を持つ本学会会員（脳神経外科専門医であることが望ましい）に限られ、受賞の年度に満45歳以上満65才以下であり、受賞予定年度には既に受賞に相応しい目覚ましい成果を成し遂げていることを原則とする。
連絡：各分野の受賞者に選ばれた者は、学会事務局よりその旨の連絡がされる。
齋藤眞賞の贈呈：同年度の日本脳神経外科学会総会にて各賞毎に表彰される。
表彰内容：受賞者は表彰にあたり、各々賞状と副賞が授与される。
個人情報の取り扱い
①応募書類から得た応募者の個人情報は、受賞者の選考、審査、本人への通知など、選考業務に限定して使用する。運営委員に送付された情報は、委員の責任において法に則り処理する。
②受賞者の氏名、所属、受賞分野は脳神経外科学会のホームページにて一般公開される。
【細則1】
平成23年5月6日に開催された、平成23年度第1回斎藤眞基金運営委員会にて、以下の細則が決定された。
１）本受賞者は、同分野或は他分野においての重複受賞は原則認めない。
２）国際賞、社会賞、学術賞、地域功労賞の分野では、年齢制限の原則を極力遵守する。
３）特別功労賞は、年齢制限を敢て設けない。
４）国際賞には、海外で活躍しているメンバーも受賞対象とする。
５）地域功労賞の選考には、本賞の特殊性から、学会内における知名度は高くなくとも、その理由（地域貢献度）が明確であれば、候補者として推薦していくこととする。
６）今後、各賞の受賞理由を学会会員に周知させるためにも、受賞時の受賞理由を簡潔に説明するように準備することとする。
７）以上を、平成23年度の選考及び授賞式より実施する
【細則2】
平成24年10月18日に開催された、平成24年度第2回斎藤眞基金運営委員会にて、以下の細則が決定された。
1）特別功労賞は、今後創設される「佐野圭司賞」へと移行するため、今後はこの部門の受賞選定はしない。
＊齋藤眞賞受賞者一覧（職名は受賞時のもの）こちらをご覧ください。