こども家庭庁より公表された、令和6年4月22日付改正「子ども虐待対応の手引き」に対し、頭部外傷の診断と治療を担う専門家の集まりである日本脳神経外科学会は、以下の意見を表明いたします。

1) 旧版の記載内容には医学的に見て十分に証明されていない記載があり、家庭内の事故や病気による頭蓋内出血を誤って虐待と判断される原因となりました。
 なぜ、この様な事態が生じたのかについて検証が必要と考えます。
2) 今回の改正により、多職種の専門家の意見を集約しながら、虐待による乳幼児の頭部外傷の判断をすることになります。
 私たちは、児童虐待から子どもたちの生命と安全を守るため、多くの専門家と一致協力して活動して参ります。

令和7年1月6日
一般社団法人日本脳神経外科学会
理事長 齊藤 延人