齋藤 眞博士は、日本脳神経外科学会の創設及び発展に貢献され、1948年の第1回日本脳・神経外科研究会、さらに第2回、第3回の3期に亘り会長を務められた。博士の脳神経外科学の発展に捧げた情熱を後世の脳神経外科医に伝承して行く手段として、この度、第63回日本脳神経外科学会総会活動の一環として発案された「齋藤 眞基金」を日本脳神経外科学会の会計繰入金とし、本基金を学会の基金として正式に制定した。
ついては、齋藤 眞博士の偉業とその精神を、遍く日本脳神経外科学会員に伝承する事業の一環として、日本脳神経外科学会は「齋藤 眞賞」を発足させる。その選定方法は齋藤 眞基金運営委員会にて決定された。第65回日本脳神経外科学会総会より受賞者が選定される。
齋藤 眞賞選定方法
候補者の推薦:今年度の代議員が候補者を推薦できる。推薦期間は各年の年末(12月31日消印有効)までとする。推薦書は学会のホームページ(各種ダウンロード)よりダウンロードできるが、出来ない場合には学会事務局に問い合わせる。申請書の提出先は学会事務局「齋藤 眞基金運営委員会」宛。申込は郵送に限る。但し、1分野について各代議員の推薦できる者は1名限りとする。少なくとも2名以上の代議員の推薦が得られた者は、各賞の候補者として登録される。但し代議員自らの推薦(自薦)は避ける。
賞の内容:賞の内容は以下の3分野に分けて各々選考する。推薦者は被推薦者がどの分野の受賞に適当かを明記し、その理由を記載すること。
① 国際賞:国際的な活動により、本邦の脳神経外科医療並びに脳神経外科学会の発展に多大な貢献をした者
② 社会賞:本邦の脳神経外科学の啓発に務め、国民社会への貢献が顕著であった者
③ 学術賞:日本の脳神経外科医療の学術的発展向上に顕著な功績があり、今後の展望にも大いなる期待がかけられる者
申請:候補者として登録された者は、その旨を運営委員会より本人に通達される。候補者として登録された者で、申請希望者は本会所定の申請用紙(申請書は学会のホームページよりダウンロードできるが、出来ない場合には学会事務局に問い合わせる。)にて指定期日内に申請手続きをする。なお、申請資格は本学会に継続10年以上の会員歴を持つ本学会会員(脳神経外科専門医であることが望ましい)に限られ、受賞の年度に満45歳以上満65才以下であり、受賞予定年度には既に受賞に相応しい目覚ましい成果を成し遂げていることとする。
選考:申請された候補者の選考には運営委員会が当たる。選考は各分野各1名を原則とするが、各分野に適切な候補者がない場合には、他の分野で複数の候補者の選出を認めるものとする。但し、同年度で総勢3名までを上限とする。なお適当な候補者がない場合には、該当者無しとして選出しない場合もある。
決定:運営委員会により選出された各分野の最終候補者リストを理事会に提出。理事会は提出された資料を元に各分野の受賞者を決定する。
連絡:各分野の受賞者に選ばれた者は、学会事務局よりその旨の連絡がされる。
表彰:同年度の日本脳神経外科学会総会にて各賞毎に表彰される。
内容:受賞者は表彰にあたり、各々賞状と副賞(1件金10万円)が授与される。
齊藤 眞基金運営委員会